CAP

白血球系細胞除去療法(cytapheresis :CAP)

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)に対して、血液透析のように血液を体外に循環させて、血液中の炎症や免疫機能の悪循環に関わる白血球(顆粒球、単球、リンパ球)を除去する治療法です。

白血球除去療法(LCAP)と顆粒球・単球除去療法(GCAP)があります。

LCAP

治療方法

太い静脈に針を刺して血液を体外に出し、不織布を用いたフィルターで白血球を除去して、浄化した血液を静脈から体に戻します。

CAP

1回の治療は約1時間で、週1~3回、計10回まで(劇症の場合は11回まで)実施します。

対象となる疾患

劇症型、重傷型、難治型の潰瘍性大腸炎
薬物治療に抵抗性の関節リウマチ
膿疱性乾癬(GCAPのみ)

注意事項

静脈に血液を体外循環させるための太い針を刺す必要があります。血管の細い患者さんでは、あらかじめ血液透析用の太いカテーテルの留置が必要になることがあります。

GCAP

治療方法

LCAPと同じです。
ビーズを充填したカラムで顆粒球・単球を除去します。
1回の治療は約1時間で、週1~3回計10回まで(劇症の場合は11回まで)実施します。

対象となる疾患

劇症型、重傷型、難治型の潰瘍性大腸炎
中等症から重症の活動期クローン病
膿疱性乾癬