八王子医療センター腎臓病センターは従来の腎臓内科と移植外科(腎移植グループ)が合流する形で2017年4月に発足した新しい治療部門です。腎臓内科、腎臓外科それぞれのプログラムに則って研修していただくのが基本ですが、両科の垣根なく広い視野をもって腎臓病の診断、治療に携わる研修が可能です。
とくに腎代替療法である血液透析、腹膜透析、腎移植を横断的に学ぶことが可能です。
当センターの研修は腎臓病治療に熱意のある方に柔軟に対応できるプログラムになっています。
皆さんの参加をお待ちしております。
腎臓内科では腎炎、ネフローゼ症候群、全身性血管炎、膠原病、糖尿病や高血圧症などを伴う二次性腎疾患、慢性腎臓病(CKD)、急性腎障害(AKI)などの腎疾患全般の総合的診断、治療を行っている。特に腎疾患の免疫抑制療法、ANCA関連血管炎、感染関連腎炎の診断・治療に力を入れている。腎生検症例は年間約50例あり、病理診断をもとに治療戦略の立て方を学ぶことができる。年間の透析導入は腹膜透析導入5~10例を含めて約100例あり、合併症を含む透析管理についても十分に学ぶことができる。さらには特定集中治療部、救命救急センター、循環器科などの他科からのコンサルテーションも多く、さまざまな血液浄化法の基礎や体液管理を体得することも可能である。
また、腎臓病センター内の腎臓外科とのシームレスな連携により血液透析のバスキュラーアクセスやアクセストラブルに対する経皮的血管形成術(PTA)、腹膜透析のペリトニアルアクセス、さらには腎移植について関わることも可能であり、腎臓病学を多くの視点から系統的に習得することができる。
【取得可能資格】
日本内科学会認定内科医/総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医
日本臨床腎移植学会腎移植専門医
日本腹膜透析医学会認定医
1年次 | 研修指導医とチームを組み、主に入院患者の診療に当たる。 腎疾患患者全般の検査、診断、治療の流れをチーム医療の中で総合的に修得する。 基本手技としては腎生検術や透析カテーテル挿入術等を病棟で研修する。 |
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2年次 | 上記に加えて、透析患者の回診を行う。 腎臓学会、透析医学会、内科学会で演題を発表する。 |
3年次 | 腎臓内科外来を指導医の監督のもと担当する。 学会・研究会での口頭発表および論文作成を行う。 |
4年次 | 腎臓外来(初診および再診)を担当する。 国際学会での発表参加、英文論文投稿を目指す。 |
腎臓内科
kts@tokyo-med.ac.jp 星野貴彦
当院の外科専門医研修プログラムに参加していただくことで入局が可能です。腎臓外科をはじめ心臓血管外科、呼吸器外科、消化器外科・移植外科、乳腺科等で研修、研鑽を積み重ね、外科専門医取得に必要な経験を積むことができます。加えて早い段階で腎移植を中心とした腎不全外科領域への関わりも可能な腎臓外科専攻プログラムも選択可能です。当院の専門研修支援室も皆さんの専門研修がより良いものになるようにサポートいたします。
現在、他施設で後期研修プログラム(外科専門医や泌尿器科専門医)を履修され、将来の進路として移植医療に興味をお持ちの先生方も歓迎します。
大学附属病院ならではの学位取得や国内外留学、移植関連学会の認定医取得が可能です。臨床面では腎臓内科や血液浄化療法室との協働診療体制など充実した臨床経験が可能です。また当科(腎臓病センター)は八王子医療センター内の独立した診療科として運営されていますので付属病院間での異動はありません。
見学やご相談は随時受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
腎臓外科
kts@tokyo-med.ac.jp 医局長 今野
主な研修場所 | ||
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1年次 | 外科専門医研修プログラム | 腎臓外科、消化器外科・移植外科・小児外科(成育医療センター)・心臓血管外科・呼吸器外科・乳腺科・救急科 |
2年次 | 外科専門医研修プログラム | 関連施設 |
3年次 | 外科専門医研修プログラム 外科専門医予備試験(筆記) |
関連施設 |
4年次 | 外科専門医認定試験(面接) | 八王子医療センター |
5年次 | 臨床および研究に従事 移植認定医/腎移植認定医取得 |
八王子医療センター |
6年次~ | 学位取得、国内外留学 日本腎臓学会専門医 |
八王子医療センター |
日本外科学会外科専門医
日本移植学会移植認定医
日本臨床腎移植学会腎移植認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本透析医学会透析専門医
日本腎臓学会専門医(外科)
日本透析アクセス医学会VA血管内治療認定医